WE WILL ROCK YOU (新宿コマ劇場)

tanokin2005-06-12


全編QUEENの楽曲で構成されたロックミュージカル。近年のQUEEN人気を受けて約3ヶ月のロングラン公演だ。
歌舞伎町も地域をあげてこの公演をプッシュしているようで、街のあちこちに宣伝の旗やポスターが貼ってある。
ラムタラ(商品のほとんどがエロのビデオ屋)まで店頭のでQUEENのビデオ流してるし。(笑)
会場のコマ劇場に入ると、内装まですっかりサイバーな雰囲気に作り変えていた。気合入ってるね。
席は当日券を買って中央やや後ろ。
開演の初っぱなのナンバーは『Radio Ga Ga』。この曲はライブでは会場一体となっての手拍子が肝なのだが、客席一同どういうノリをすればいいのか戸惑っている感じで、手拍子をしてる人はほとんどいなかった。その後の曲も演奏が終わるたびに大拍手ではあったけど、客席のノリは微妙。
『No One But You』の場面では、若くして亡くなったロックスターの追悼。スクリーンに次々と伝説のミュージシャンが映しだされる。
プレスリー、ジミヘン、ジャニス、ジム・モリソン、マーク・ボランジョン・レノン・・・まではよかったけど、どさくさにまぎれてXのhideと尾崎豊まで出てきたもんだから不謹慎ながら失笑してしまった。いくらなんでもこの面子に混ぜるのは無理があるっしょ。
ストーリーの方は、びっくりするぐらい無理な展開。フレディー・マーキュリーの銅像が、とつぜん湖の中から現れたりしてさ。(笑)
まぁ、このミュージカルの場合、ストーリーはあくまでQUEENのナンバーにつなげる手段でしかないのかも。
その点、先週にテレビでやってた松平健主演のドラマ『踊る!親分探偵』に似てる。最後に『マツケンサンバII 』をやりたかっただけだろうと。(笑)
終盤まで微妙なノリだった客席も『We Will Rock You』ではさすがに大部分の客が頭の上で手拍子。ラストの『We Are The Champions』では、主演の人の「タッテクダサァ〜イ!」の声に煽られてオールスタンディング&会場一体のウェイブで本編の幕を閉じたのでした。なんとか盛り上がってよかったよ。ストーリーはナニだったけど、歌と演奏は素晴らしかった。
その後アンコールで『Bohemian Rhapsody』。
そしてオーラスは多分日本向けの選曲であろう『I Was Born To Love You』。
この曲を聴くとキムタクのドラマを思い出す人が大多数なんだろうけど、個人的にはガーター姿でバスタブに浸かってる本田美奈子の姿を思い出す。いやなに、彼女の全盛期のツアーでこの曲をオープニングで歌ってたもので。